人の移動とエコノミック・ステイトクラフト〜マリエル危機を例に
- 2021-08-16
- 上英明(東京大学大学院総合文化研究科准教授)
世界経済は、グローバリゼーションの進展、とりわけアジアにおけるグローバルサプライチェーンの飛躍的な発展により、経済成長、貧困削減、技術革新等において大きな恩恵を享受しています。それと同時に、環境問題、金融危機、不平等といった問題にも直面し、各国の経済・政治・社会の複雑な問題として表面化してきています。当研究所では、持続可能な経済成長の実現、多国間主義を基礎としたルールに基づく経済グローバルガバナンスの再構築に向けて、多角的な観点から研究を進めています。