戦略年次報告2023
動乱の世界:安定した国際安全保障と協力をどう築くか?
2022年2月のロシアによるウクライナ侵略は、「ポスト冷戦」時代の終焉を決定づける世界史上の事件であった。2024年2月に開始から3年目を迎えるこの戦争は引き続き国際政治・経済の最大の不安定要因として、その帰趨が注目される。加えて米中競争の先鋭化及びハマス・イスラエル紛争の激化により、国際情勢は「動乱の時代」の様相を呈している。こうした中、各国は防衛・安全保障やエネルギー・食糧の安定的な確保、経済安全保障などの課題に直面し、対応を模索している。
『戦略年次報告2023』は、頻発する紛争により混沌とした潮流が固定化した2023年を振り返り、世界は、どのようにして国際安全保障と協力を築く道筋を見出すことができるか、このために日本に期待される役割は何かについて提言する。
戦略年次報告
2019年、日本国際問題研究所創立60周年の機会に初の『戦略年次報告』を発表し、同じテーマの下、日本内外から多数の有識者・専門家を登壇者に迎えた大型国際シンポジウム 「第1回東京グローバル・ダイアログ」を開催しました。定例の報告及び公開シンポジウムとして、今後も『戦略年次報告』を発表し「東京グローバル・ダイアログ」を開催していく予定です。
- 『戦略年次報告2022』「ポスト冷戦」時代の終わりと米国主導の国際秩序の行方
- 『戦略年次報告2021』価値、技術、海洋を巡るせめぎ合い:激化する米中競争と国際社会の対応
- 『戦略年次報告2020』インド太平洋の今日と明日:戦略環境の変容と国際社会の対応
- 『戦略年次報告2019』自由・公正で透明性のあるルールに基づいた国際秩序の構築は可能か