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2025年度「軍縮・不拡散講座」受講生募集

2025-07-16
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1.目的

近年、朝鮮半島、中東地域における核開発や中国による急速な核戦力の近代化、さらにはロシアによるウクライナ侵攻に伴う核の威嚇などを背景に、核リスクが高まっている。また、米中関係や地域紛争の激化によって地政学的対立も深まっている。これら国際情勢の中、軍縮・不拡散教育の重要性が改めて認識され、国連総会での軍縮・不拡散教育に関する決議(2000年採択、55/33E)以降も、軍縮・不拡散教育の意義や重要性が繰り返し言及されてきた。加えて、国際賢人会議、NPT運用検討プロセスにおいても、軍縮・不拡散教育が「核兵器のない世界」の実現に向けた基盤として位置付けられ、その役割がいっそう重視されている。

軍縮・不拡散の推進は、日本の外交政策における最優先課題の一つである。その一方で、教育としての「軍縮・不拡散」が浸透しているとは必ずしもいえず、専門家の層も薄い。日本が今後も軍縮・不拡散の推進を外交政策の柱に据えるのであれば、教育を通じた専門家の育成や基礎的な知識の普及は不可欠といえよう。

このような問題意識の下、本講座では、軍縮・不拡散の分野での貢献を目指す人々のために、最近の軍縮・不拡散をめぐる課題を取り扱うこととする。

2.受講対象者(30名程度を予定)

  • 国際機関、政府関係、マスコミ、NGO、研究機関などにおいて、軍縮・不拡散分野に関心を持ち、この分野での貢献を目指す大学生や大学院生、若手研究者や実務担当者など。
  • 3日間すべての講義に参加可能な方。

3.日程

2025年8月26日(火)~8月28日(木)の3日間

4.会場

公益財団法人 日本国際問題研究所 大会議室

住所:〒100-0013 東京都千代田区霞が関3-8-1

虎ノ門ダイビルイースト3階

5.講義予定 ※都合により変更になる場合があります。

講義・講師

1

オリエンテーション

アルベサル・ティモテ

(日本国際問題研究所 軍縮・科学技術センター特任研究員)

2

核軍縮
西田 充(長崎大学教授)

3

軍縮における市民社会の役割

川崎 哲(ピースボート共同代表)

4

通常兵器の軍縮・軍備管理

足立 研幾(立命館大学教授)

5

生物兵器問題

田中 極子(東洋英和女学院大学准教授)

6

日本の軍縮・不拡散政策

清水 知足(外務省 軍縮不拡散・科学部軍備管理軍縮課長)

7

包括的核実験禁止条約(CTBT)

一政 祐行(防衛研究所 サイバー安全保障研究室長)

8

新興技術と軍縮・不拡散

佐藤 丙午(拓殖大学 教授)

9

宇宙における軍備管理

青木 節子(千葉工業大学 審議役・特別教授)

10

化学兵器問題
阿部 達也(青山学院大学 教授)

11

北東アジアの安全保障環境
増田 雅之(防衛研究所 中国研究室長)

12

核不拡散
秋山 信将(日本国際問題研究所 軍縮・科学技術センター所長)

13

ディスカッション
秋山 信将(日本国際問題研究所 軍縮・科学技術センター所長)

6.時間割

8月26日(火)

9:00~9:20

オリエンテーション

9:30~11:00

1時限

11:15~12:45

2時限

13:45~15:15

3時限

15:30~17:00

4時限

8月27日(水)

9:30~11:00

1時限

11:15~12:45

2時限

13:45~15:15

3時限

15:30~17:00

4時限

8月28日(木)

9:30~11:00

1時限

11:15~12:45

2時限

13:45~15:15

3時限

15:30~17:00

ディスカッション

17:15~18:30

修了式

7.実施方法

講義は90分のゼミ形式で行います。講師による50分程度の講演、その後40分程度の質疑議論で進め、現在焦点となっている問題を中心に扱います。そのため、受講生は、担当講師が指定する2~3本程度の論文を事前に読んでおくことが必要です。その他、当センターより軍縮・不拡散問題を包括的にカバーするような参考文献を配布します。受講生は、講座修了後、レポート(講座の感想、改善点の指摘など)を提出してください。

8.参加費

無料。ただし参加にかかる交通費、宿泊費等の費用は受講生の負担となります。

9.応募方法

応募締切:2025年8月1日(金)

必要書類:履歴書、関心分野を含む受講希望動機(書式自由)

応募方法:上記必要書類を、期日までにcdast-course@jiia.or.jp宛にメール添付して送付して下さい。

※応募者多数の場合には書類選考を行い、結果を8月5日(火)までにご連絡いたします。そのため、履歴書には必ずメールアドレスおよび電話番号を明記してください。

尚、お預かりした個人情報は、書類選考および連絡のみに利用し、本人の同意なく他の目的に利用いたしません。なお、応募書類は返却いたしませんので、ご了承下さい。

お問い合わせ先

公益財団法人 日本国際問題研究所 軍縮・科学技術センター 軍縮・不拡散講座係

E-mail: cdast-course@jiia.or.jp