米中間の覇権競争の激化とコロナ禍による対中認識の悪化を背景とした欧州における戦略的変化として、インド太平洋地域への関心の高まりがある。欧州各国はインド太平洋戦略を次々と打ち出し、EUレベルでの戦略策定が急がれている。NATOは中国を「体制上の全面的な対抗者」と位置づけた。こうした中で、パートナーとしての役割が期待される日本と欧州の関係は、EUおよび英国との経済連携協定(EPA)による経済自由化、連結性やインフラ開発協力、NATOを中心とする安全保障協力で進展がみられる。
「戦略年次報告2020」の本章は、2月25-27日に開催される第2回東京グローバル・ダイアログ(TGD2)の次のセッションにもリンクしています。
欧州の視点 | 日時: 2/26(金) 17:00-18:30 |