先述のとおり、2020年には米中関係は「新冷戦」とも形容されるほど激しい対立関係に入った。また、台湾をめぐる米中の軍事的な対立が深まり、第4次台湾海峡危機の勃発を危惧する声が高まった。新型コロナウイルスの蔓延は当初米軍の運用を困難にしたが、人民解放軍はコロナ禍においても西太平洋で軍事的な活動を継続した。インド太平洋地域における軍事面を含む米中対立の激化は、抑止および核軍備管理をめぐる議論にも大きな影響をもたらした。
「戦略年次報告2020」の本章は、2月25-27日に開催される第2回東京グローバル・ダイアログ(TGD2)の次のセッションにもリンクしています。
米中軍事バランスと軍備管理の展望 | 日時: 2/26(金) 11:30-13:00 |