内閣官房 領土・主権対策企画調整室との共催企画
領土・主権展示館が、夏のイベント「夏休みまるごとキッズフェスティバル」を実施
展示期間︓2024年7月23日~2024年9月1日
場所︓領土・主権展示館
夏のイベント行事の一環として日本国際問題研究所と共催にて、以下講演会を開催
特別講演会 「悲劇の海獣 二ホンアシカを追って」 ・日時︓2024年8月9日(金)17︓00-18︓10 ・形式︓ハイブリット (対面の会場︓日本国際問題研究所大会議室) ・講師︓井上貴央(鳥取大学 名誉教授) ※視聴動画はこちら |
かつて日本各地にニホンアシカが生息していました。古くは古事記の神話に登場し、今でも山陰地方や出雲大社にその古い呼称が残っています。縄文・弥生遺跡からは骨が出土し、高松藩などでは鉄砲による狩りの記録が残っています。竹島では、江戸時代から狩猟が行われ、明治時代には皮を目的に大量捕獲されました。昭和に入ると生け捕りにされて動物園の人気者になりました。戦後も竹島ではアシカが確認されていましたが、今では姿を見なくなりました。まさに悲劇の海獣と呼ぶにふさわしい動物です。明治時代に日本の動物学は大きな発展をとげましたが、ニホンアシカは研究されることなく姿を消しました。島根大学のはく製標本や竹島の8ミリフィルムの発見をきっかけに、ニホンアシカを追って研究をしてきた井上先生にこの悲劇の海獣についてお話しいただきました。