本ウェビナーでは、まずEU議会全体についてその成り立ちから今回の選挙結果に至るまでの全体的なトレンドの説明が臼井教授(新潟国際情報大学)よりありました。続いて各国の専門家から、極右勢力の台頭と下院の選挙が迫るフランスの状況について上原教授(フェリス女学院大学)、統一会派から締め出されたにもかかわらず第二位の得票を遂げた極右政党の勢いが注目されるドイツについて髙島研究員(日本国際問題研究所)、そして所属会派の躍進によりますますEU内での影響力が強まることが予測されるメロー二首相率いるイタリアの状況について伊藤教授(東京大学)、最後に東欧4か国の選挙結果と情勢について各国ごとのトレンドを仙石教授(北海道大学)が説明し、EU全体の得票の動きと、各国それぞれの政治課題について理解を深めました。その後議論はフロアからの質問を交えながら今後の各国政治、そしてEU全体の変化について及び、1時間半に及ぶ白熱した議論が行われました。
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連載レポート ※本ウェビナー登壇者が執筆したレポートです。
-髙島亜紗子(日本国際問題研究所研究員)2024-06-24 国問研戦略コメント(2024-05)「ドイツ内政と2024年EU議会選挙」
-臼井陽一郎(新潟国際情報大学教授)2024-07-03 研究レポート「2024年欧州議会選挙について:民主主義の発展か、EU政治の停滞か」
-伊藤武(東京大学教授)2024-07-08 研究レポート「2024年欧州議会選挙とイタリア〜4つの争点〜」
-仙石学(北海道大学教授)2024-07-17 研究レポート「2024年欧州議会選挙:東欧諸国の動向」