日本国際問題研究所(JIIA)は、2024年3月12日に、マルグス・ツァフクナ・エストニア共和国外務大臣をお招きし、エストニアの視座から国際情勢について考察するJIIAフォーラム「自由な世界のために」を開催しました。
本フォーラムにおいて、ツァフクナ外務大臣は、エストニアの近現代史を振り返りつつ、ロシアによるウクライナ侵攻も踏まえ、自由や民主主義といった価値観の重要性を指摘しました。国防大臣も歴任したツァフクナ外務大臣からは、国際法の適用や国連を含む国際社会の対応の課題について冷静な議論が展開された一方、現在のウクライナにおける戦争は単なる地域紛争ではなく、国際法、人権、そして国際秩序に対する根本的な挑戦であり、国際社会が同挑戦に対して団結しつつ効果的な対応を模索する必要があるとして、当該イニシアティブに各国が加わるよう呼び掛けました。ウクライナ戦争への対応について示唆に富む本フォーラムでは、参加者からの多くの質問も受けて活発な議論がなされました。
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君島結斗(日本国際問題研究所研究員)2024-05-23 「エストニア安全保障と「独立の喪失」」