日本国際問題研究所は、2023年11月7日に公開ウェビナー「経済安全保障：経済的威圧や非市場的政策・慣行への対処」を開催しました。このウェビナーは、日本国際問題研究所が実施している「外交・安全保障調査研究プロジェクト」の「経済安全保障研究会」と「新領域リスク研究会」の２つの研究会が合同で実施したものです。

吉田朋之・日本国際問題研究所所長が冒頭挨拶を行いました。続いて、飯田敬輔・東京大学公共政策大学院教授がモデレーターを務め、望月千洋・外務省経済安全保障政策室室長、渡邉真理子・学習院大学教授、鈴木一人・東京大学公共政策大学院教授が報告を行いました。望月室長からは日本がG7の議長国として経済的威圧に対してG7メンバー及び他国との連携推進で対処する取組みについて紹介をされました。渡邉先生からは権威主義体制から生まれる弊害をWTOなどの貿易ルールで対処することの重要性について指摘をされました。鈴木先生からは経済的威圧の効果、反威圧対抗措置の有効性、国際協調の可能性について議論をされました。続いて、視聴者からの多くの質問も受けて、活発な議論が展開されました。