日本国際問題研究所は、2022年12月16日に「経済安全保障ウェビナー・シリーズ 第5回」を開催しました。このウェビナーは、日本国際問題研究所が実施している「外交・安全保障調査研究プロジェクト」の「経済・安全保障リンケージ研究会」の企画によるものです。全6回にかけて公開開催するこのウェビナー・シリーズでは、研究会主査の飯田敬輔・東京大学公共政策大学院院長/教授がモデレーターを務め、研究会の委員がこれまでの研究成果を基に報告します。
第5回となるこの日は、はじめに岡部みどり・上智大学教授が、経済安全保障と人の移動について欧米の先行事例を手がかりにご報告されました。次に、芳川恒志・東京大学公共政策大学院特任教授が、脱炭素とエネルギー危機についてロシアのウクライナ侵攻等を踏まえてご報告されました。続いて、視聴者との質疑応答セッションでは、サハリンでのエネルギー・プロジェクトにおける日本の安定的な権益確保に関する今後の見通し、欧州における移民増加への対応や移民がもたらす経済的効果等について、活発な議論が展開されました。