日本国際問題研究所は2022年11月1日に公開ウェビナー「The 2022 U.S. Midterm Elections from a Conservative Perspective」を開催しました。

党派による政治の分断が深刻な近年のアメリカ政治の状況は、アメリカの民主主義にどのような影響を与えているのか、そして、アメリカ政治の分極化が超大国であるアメリカの外交へ与える影響はいかなるものなのかについて、アメリカの代表的な保守派のシンクタンクであるハドソン研究所の前所長のケネス・R・ワインスタイン博士がスピーチを行い、佐々江賢一郎日本国際問題研究所理事長と議論を行いました。国際政治学、とくに米中関係、東アジアの国際関係の分析を専門とする佐橋亮東京大学准教授が議論の全体を司会し、登壇者全員がインフレ対策、人工妊娠中絶、移民、犯罪率の上昇などの2022年中間選挙の争点に着目し、多角的な議論を行いました。また、保守派が米中対立や台湾海峡の安定をどのように捉えているのかをはじめ、2022年中間選挙が外交へ及ぼす含意についても意見を述べました。中間選挙が1週間後に迫る中、本ウェビナーに対する関心の高さがうかがわれ、視聴者からの多くの質問も受けて、活発な議論が展開されました。