2020年2月7日
公益財団法人日本国際問題研究所
公益財団法人日本国際問題研究所
日本国際問題研究所では、領土・主権・歴史の分野において、調査研究及び対外発信事業を実施するため、2017年に「領土・歴史センター」を設置しました。同センターでは、①我が国の領土・主権・歴史に関する国内外の資料の収集・整理・対外発信等、②同分野に関する国内外での公開シンポジウムの実施、及び③同分野に関する調査研究の実施等の事業を展開しています。
2018年度からは、明治38(1905)年竹島の島根県編入前後における竹島での漁業の実態を明らかにするため、島根県隠岐地方を中心に、山陰地方において竹島関係の史料調査、聞き取り調査を、舩杉力修(ふなすぎ りきのぶ)・島根大学法文学部准教授及び、升田優(ますだ ゆう)・島根県竹島問題研究顧問に依頼して実施しています。2019年度からは、米子市や琴浦町など鳥取県内でも調査を実施しています。その結果、明治38(1905)年に鳥取県琴浦町赤碕地区で竹島へ渡航し、アシカ猟を行った人物が存在し、その人物の具体像が判明しました。その概略は別紙のとおりです。なお、別紙は、調査者の個人的見解であり、日本国際問題研究所の見解を代表するものではありません。
<別紙>
執筆者 舩杉力修・島根大学法文学部准教授(歴史地理学)
別紙1 調査成果の概要
別紙2 図1琴浦町の位置、図2赤碕地区の地図
別紙3 明治38(1905)年「竹島海驢実況覚書」
別紙4 表1 明治38(1905)年における竹島の密漁者(注:「密漁者」とは島根県知事から漁業許可を受けていない組(グループ)を指す。)とアシカの捕獲数
※別紙3を一覧表化したもの )