CSCAPの活動
CSCAPの活動について
現在活動中のCSCAP研究部会(Study Group: SG) (2024年度の活動)
CSCAPの主たる活動は、SGを中心に進められています。各SGの活動には2年という期間が設定されており、単なる対話ではなく政策的インプリケーションの高いアウトプットを作成することが義務づけられています。 成果として作成されるメモランダムはARFや各国政府機関に提出されています。また、CSCAPのSGの多くは、ARFとの連携性を高めるため、ARF各種会合と連続する形で開催されることが多くあります。 これまでのSGの研究成果の中でも特筆されるのが、信頼醸成SGの会合で作成された「アジア太平洋地域における予防外交の定義」です。この文書は、2001年にARFが採択した「予防外交の概念と原則」の原案となり、CSCAPの知的インプットが直接トラック1の活動を支援した例としてしばしば言及されます。
現在活動中のCSCAP研究部会(Study Group: SG)
- 北東アジアの平和と協力(共同議長:韓国、中国、日本、米国)
- 核エネルギー専門家グループ(共同議長:米国)
- 不拡散・軍縮(共同議長:米国、ベトナム)
- デジタルインフラの安全と安心(共同議長:シンガポール、韓国、ベトナム)
過去のCSCAP研究部会(Study Group: SG)(2022年度の活動)
- ルールに基づく国際秩序(豪、シンガポール、中国、日本、マレーシア、ロシア)
- 北東アジアの平和と協力(共同議長:韓国、中国、日本、米国)
- 国際法とサイバースペース(共同議長:シンガポール、日本、マレーシア)
- 核エネルギー専門家グループ(共同議長:米国)
- 不拡散・軍縮(共同議長:米国、ベトナム)
- 女性・平和・安全保障(共同議長:米国、インドネシア、ニュージーランド)
※CSCAP研究部会(Study Group: SG)の活動については、下記URLをご参照下さい。
http://www.cscap.org/index.php?page=study-groups
※CSCAP政策提言(メモランダム)の一覧については、下記URLをご参照下さい。
http://www.cscap.org/index.php?page=memoranda
※CSCAP総会(隔年開催)の報告書については、下記URLをご参照下さい。
http://www.cscap.org/index.php?page=general-conference-reports
CSCAP地域安全保障概観(CSCAP Regional Security Outlook:CRSO)の発行
CRSOは、CSCAPのアウトリーチ活動の一環として2007年に設置され、年1回の割合で出版されている最も貴重な出版物です。2006年12月の国際運営委員会において、今後のアジア太平洋の安全保障協力をさらに前進させる点からも、CSCAPのこれまでの経験と実績を踏まえて、アジア太平洋の安全保障に関する問題の所在とこれまでの取り組み、今後の課題についてその概要を知ることのできる冊子を刊行することが有用であるとの判断から公刊されることになりました。 アジア太平洋地域の安全保障の課題や情勢分析について各国を代表する論客や専門家が寄稿しています。
※CRSO及びその他CSCAPの発行物は下記URLより入手可能です。
http://www.cscap.org/index.php?page=publications
CSCAP日本委員会の活動
CSCAP日本委員会は、1994年4月に設立されました。現在の委員長は佐々江 賢一郎・JIIA理事長です。 日本国際問題研究所は、CSCAP発足時よりCSCAP日本委員会の事務局として機能しており、これまで当研究所が果たしてきた役割についてはCSCAP各国の間でも高く評価されています。 近年では、日本委員会は共同議長国として「北東アジアの平和と協力」研究部会、「女性・平和・安全保障」研究部会、「ルールに基づく国際秩序」研究部会、を運営するなど、CSCAPの活性化に大きな役割を果たしています。
※これまでCSCAPにご協賛いただいた東海旅客鉄道株式会社、財団法人日本国際協力財団ならびに関係各位に対し、改めて深甚なる謝意を表します。